スーパー・ロック・ギタリストの呪縛がとけて、ギターを抱えたスーパースターに生まれ変わった新生クラプトンの記念すべき一発目のシングル。 70年代にあれだけギターを弾いてないアルバムを連発したにもかかわらず、結局ロック・ギタリストというカテゴリーから逃れきれ ...
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It Hurts Me Too (イット・ハーツ・ミー・トゥ ) / Eric Clapton
一般的な音楽ファンにとってブルースというのは、シングル・モルトやホヤなどの珍味と同じで、これは旨いんだ、と自分に言い聞かせて一生懸命食べているうちに、気づけば好物になっている、といった種類のものだ。 だから<From the Cradle>は、<Unplugged>の成功に気を ...
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Layla [Unplugged] ( いとしのレイラ ) / Eric Clapton
エレクトリック・ギターには、例えば音をわざと歪ませるなど電気的効果を付加するエフェクターという道具があって、それによってロックっぽくなったりコンテンポラリーなサウンドになったりする。 ついでに音を延ばしたり、粒をそろえたりしてくれたりもするので、実はちょ ...
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Running On Faith [Live 1990] ( ランニング・オン・フェイス ) / Eric Clapton
クラプトンの90年代は、ダビング・編集一切ナシ、とジャケにうたわれたロイヤル・アルバート・ホールのライヴで幕を開ける。 『Running On Faith』は、『Pretending』『Old Love』と合わせたジャーニー・マン3点セットの中の1曲で、1990年前後には自身のツアーをはじめ、い ...
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Roll It Over ( ロール・イット・オーバー ) / Eric Clapton
「じゃあ今度はキミがソロをやりなよ!」みたいなノリで楽しくテキトーにセッションできるのはロックという音楽ジャンルの極めて優れた特長だが、そんな昔懐かしいロックの良さが感じられるアルバムが1973年発売の<Rainbow Concert>だ。 もちろん、このライヴはクラプトン ...
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Poor Elijah - Tribute To Johnson ( プアー・イライジャ / トリビュート・トゥ・ジョンソン ) / Delaney & Bonnie & Friends
このアルバムの曲がクラプトンのオリジナルになるかどうかは意見の分かれるところだが、レコード会社が一生懸命クラプトンのオリジナルにしたがっているようなので(ボックス<Crossroads>のディスコグラフィにちゃっかり載ってるし)、それに従っておこう。 よっぽど注意 ...
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Easy Now ( イージー・ナウ ) / Eric Clapton
細かく突き詰めれば違うのだろうが、ビートルズのアルバムに何気なく入っていそうなクラプトンのオリジナル。その場合、ボーカルはジョージかなあ・・・意外にポール? 『Easy Now』はクラプトンの作曲の原点が見てとれるメロウ路線で、ワイルドでブルージーに仕上げると『B ...
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Presence Of The Lord ( プレゼンス・オブ・ザ・ロード ) / Blind Faith
「上り詰めたら、あとは堕ちるだけ」というもの凄いフレーズは、クラプトンと縁が深いマーティン・スコセッシの『Casino』のVHS版のキャッチコピーだったと思う。(DVDには書いてない) クリームで最初の頂点を極めたクラプトンが、デレク&ザ・ドミノスを結成するまでのほ ...
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After Midnight ( アフター・ミッドナイト’87 ) / Eric Clapton
クラプトンがワーナーに移ってからは、ここぞというところでショボい編集盤をだしてジタバタしてきたポリドールだが、1988年の<Crossroads>だけは頑張った。いまでは珍しくないが、当時としてはまだまだ少なかった“レーベルを超えた選曲の実現”というやつだ。 デレク2 ...
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Pretending ( プリテンディング ) / Eric Clapton
この『Pretending』や収録アルバム<Journeyman>を聴くと何やら心に秋風が吹くのは、ジャケ裏の写真のせいだけではないだろう。 ポピュラーミュージックのメインストリームに躍り出た感のある前作のあと、実にまるまる3年ぶりのオリジナル盤であるうえに、豪華で多彩なゲ ...
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Holy Mother ( ホリー・マザー ) / Eric Clapton
2005年6月3日の朝日新聞の一面記事下の書籍広告には驚いた。 レッド・ツェッペリン、クリーム、ビートルズなどといったワードが踊る「大人のロック!」という雑誌増刊の広告が出ていたからだ。 まあ団塊の世代(自分たちよりひとまわり上の世代だ)を当て込んだマーケティ ...
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Just Like A Prisoner ( ジャスト・ライク・ア・プリズナー ) / Eric Clapton
フィル・コリンズである。フィリップ・ベイリーとのコラボ『Easy Lover』が今だチャートの上位を賑わせている1985年春、世界一忙しい男、フィル・コリンズがプロデュースした第1弾<Behind The Sun>が発売された。 すごい、これは売れるっ。ついにマドンナやミック・ジャ ...
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Crosscut Saw ( クロスカット・ソー ) / Eric Clapton
But say, "Hot Dog!"と終わるサビの末尾が妙に頭に残る『Crosscut Saw』。 しかしながらこの曲を聴いた後はLed Zeppelinの陽気なハード・カントリー『Hot Dog』が頭のなかをぐるぐる回り続けるから始末が悪い。 "Hot Dog!"のようなスラングは日本にはないアメリカの感性が ...
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Another Ticket ( アナザー・チケット ) / Eric Clapton
アルバムを評価するときの個人的な指標のひとつとして、アルバム・タイトルの付け方、というのがある。収録曲目の曲名、特にヒット曲などとダブっていないオリジナルなアルバム・タイトルは、アルバム全体に対する関係者の思い入れが感じられるし、どの曲も対等な感じがする ...
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Setting Me Up ( セッティング・ミー・アップ ) / Eric Clapton
このあたりでクリーム編と一度お別れして、1980年代のソロ活動へとワープしてみたいと思う。実のところ80年代のクラプトンは、自分が最もリアルタイムでアルバムを聴き、ステージを観にいった時代なのだ。 バックレスから1年半ほど間をおいてライヴアルバム<Just One Nigh ...
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