私事でまことに恐縮ですが、このたび新天地を求めてここを去ることになりました。 今年に入って、どちらかというと親しい人たちから複数のこうしたご連絡をいただき、なにかと落ち着かない日々をすごした。 実際にこのようなメールを残して会社を去った方もいれば、無言の ...
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Four Until Late ( フォー・アンティル・レイト ) / Cream
限りあるアナログ盤というメディアだというのに、ジャックと比べての自作曲の少なさをカバーするかのように、いきなりデビュー・アルバムからドラム・ソロをねじ込むというジンジャーの荒技の間隙を縫うように、ひっそりと敬愛するロバート・ジョンソンのカバーを歌うエリッ ...
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Hoochie Coochie Man [Live 1966] ( フーチー・クーチー・マン ) / John Mayall
そのうち買おうと思っているうちに、ついつい20年以上が過ぎてしまった。 今10代や20代の若い人から見たら、そんな呑気なことがあり得るのか、ということになり、よっぽどもうろくした爺さんかと思われるのがオチかもしれない。 ところが、40代にもなってくると、 ...
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Key To The Highway ( ハイウェイの関門 ) / Derek & The Dominos
うっかり録音テープを停めていたら、いつのまにか素晴らしいセッションが始まっていた。それであわててテープを回したため、頭の部分が切れている。 『ハイウェイの関門』がフェード・インで始まる理由について、プロデューサーを務めたトム・ダウドはこんな趣旨の発言をし ...
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I Am Yours ( アイ・アム・ユアーズ ) / Derek & The Dominos
ドミノスのスタジオ盤<いとしのレイラ>のB面1曲目。とはいってもアナログLP時代の話で、今はCD1枚に収録されているから単に5曲目、ということか。 他の曲に比べて地味なせいか、短めの小品に思えるが意外に長尺で3分半と、『アイ・ルックド・アウェイ』や『庭の ...
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She's Waiting ( シーズ・ウエイティング ) / Eric Clapton
目障りなものをナイフで荒々しくそぎ落とすかのような、歪んだギターによる自信に満ちたカッティングではじまる『シーズ・ウエイティング』は、70年代のクラプトンの地味なイメージを払拭するにふさわしい派手で爽快なナンバーだ。 フィル・コリンズによるドラムシンセの ...
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Tulsa Time [Live 1979] ( タルサ・タイム ) / Eric Clapton
エリック・クラプトンを初めて見たのは、思えば今からちょうど25年前の12月、日本武道館でのことだった。 当時はもちろんインターネットなんて便利なモノはなく、大学の仲間の中には電話をもっていない、というヤツも結構いたりした時代で、チケットを取るためには、発 ...
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I Shot The Sheriff ( アイ・ショット・ザ・シェリフ ) / Eric Clapton
復帰後第1弾、全米ナンバー1、レゲエ、ボブ・マーリー・・・。おおかたこんなワードが連想される『アイ・ショット・ザ・シェリフ』だが、特に日本での人気の本質は、やはり楽曲そのものの良さ、ということに尽きるだろう。 振り返ってみるにエリックの取り上げる楽曲には ...
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Everybody Oughta Make A Change ( メイク・ア・チェンジ ) / Eric Clapton
子供の頃、イギリスという国は「ゆりかごから墓場まで」というスローガンがあって、手厚い福祉で国民が守られている、というようなことを学校で教わった。 ナマケモノのぼくは、それを聞いてすぐに、働かなくても遊んで暮らせるのか、と勝手に解釈して、イギリスは良いなあ ...
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Beautiful Thing ( ビューティフル・シング ) / Eric Clapton
ザ・バンドと仲間たち、といった風情のアルバム<ノー・リーズン・トゥー・クライ>のオープニング。 <ノー・リーズン・トゥー・クライ>は、訳すと「泣くのはおやめ」といった感じでしょうか? ゆったりとしたキーボードではじまり、エリックのパッキリとしたヴォーカル ...
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We've Been Told (Jesus Coming Soon) ( ジーザス・カミング・スーン ) / Eric Clapton
ソロ時代のクラプトンの実はベストだ、という人も案外多い<安息の地を求めて>のオープニング。 アコースティックのアルペジオで始まり、遅れてドラムス、ドブロが入ってくるというオープニングらしいワクワクするイントロが最高。思わずカラダが動き出しそうだ。 とはい ...
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Motherless Children ( マザーレス・チルドレン ) / Eric Clapton
新生クラプトンの1枚目の1曲目。 スライドギターに慣れていない向きには、少々うるさく感じられるかも知れないが、意に反して抑制の効いたヴォーカルは、シブイの一言。 ドラムもロールしていて、ノリのよさではアルバム中『アイ・ショット・ザ・シェリフ』と双璧だろう ...
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She Rides ( シー・ライズ ) / Eric Clapton
今回はネタバレ要素あり。未聴の方はご注意ください! デラニー&ボニーが文句なく格好良く感じるのは、無意識的に名画『ボニー&クライド』を想起してしまっているから、という勝手な論理はさておき、いつの間にかオフィシャルな日本語表記がディレイニーに変わってしまっ ...
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Badge [Live2005] ( バッジ ) / Cream
自分がかつて所属していた有名バンドのヒット曲を、次のバンドに「お持ち帰り」という、ちゃっかりパターンは枚挙にいとまがない。 典型的なのはSirポール・マッカートニーが<ウイングス・オーヴァー・アメリカ>でビートルズ・ナンバーを披露したことだが、ウイングス絶頂 ...
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Reptile ( レプタイル ) / Eric Clapton
『なぜ選ぶたびに後悔するのか』という意思決定研究の本の書評をチラッと斜め読みして、大いに思い当たることがあった。 現代社会においては多くのオプションの中から選べるという「選択の自由」があるが、それゆえに何かを選んだ後で、実は選ばなかった方が素晴らしかった ...
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