80年代後半のバブル経済の時は、証券や不動産で大もうけする人々が続出する一方、そんなものには手をださず、勤勉に働くのがいちばんよいのだ、といった空気はまだまだ残っていたし、事実、バブルが崩壊して時の長者たちが億単位の借金を抱えてしまったとき、ほらやっぱり ...
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Pilgrim ( ピルグリム ) / Eric Clapton
太陽はやがて赤色巨星というものに変化する。それは非常に巨大で高温であるため、地球の表面温度が極度に上昇し、地上の生物は皆焼けこげ、死に絶えてしまう。数十億年後のことではあるが、それはまぎれもない事実である。 ぼくが幼稚園のころ、小学館の学習図鑑シリーズの ...
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Hell Hound On My Trail ( ヘル・ハウンド・オン・マイ・トレイル ) / Eric Clapton
ロバート・ジョンソンのカヴァー集<ミー&Mr.ジョンソン>のラストを飾る曲。 『ヘル・ハウンド・オン・マイ・トレイル』などと安易に原題をカタカナにリプレイスしただけのタイトルだが、もともとのロバート・ジョンソン盤では『地獄の猟犬がつきまとう』という、もの凄 ...
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Help Me Up ( ヘルプ・ミー・アップ ) / Eric Clapton
中小小売業者を保護する目的で運用されてきたいわゆる「大店法」の規制緩和により、人々は個性はないが品揃えが豊富で価格の安いメガストアで買い物をするのが普通になった。 その影響でか、個人商店をメインとする私鉄沿線の駅前商店街が一気にさびれてしまった。 特にレ ...
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Runaway Train ( ランナウェイ・トレイン ) / Elton John with Eric Clapton
Sirエルトン・ジョンとのデュエット。80年代後半からの数々の大物とのコラボで身につけたのか、ジャケ(シングル)のツー・ショット&営業スマイルもすっかり板についている。 もともとはクラプトンがマイケル・ケイメンに呼ばれて1作目から関わっている映画『リーサル・ ...
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While My Guitar Gently Weeps [Live 1991] ( ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス ) / George Harrison
おそらくぼくが実際に東京ドームで観てきた演奏からの音源ですが。 当時は次から次へと大物アーティストが来日していたので結構マヒしていて、ああ、今度はジョージか、ぐらいの感覚だったのが正直なところ。 なので今改めて聴き直した方が、実は当時より感動が深かったり ...
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Five Long Years ( ファイブ・ロング・イヤーズ ) / Eric Clapton
今週月曜日、6月19日は作家・太宰治を偲ぶ「桜桃忌」だった。ただし実はこの日は命日ではない。玉川上水に愛人と入水心中したのは6月13日夜だが、遺体が発見された日が、たまたま太宰の誕生日である6月19日だったことにちなんでのことらしい。 ところで、天才芸術家の ...
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5.01Am (The Pros and Cons of Hitch Hiking, Pt. 10) ( 心のヒッチハイキング ) / Roger Waters
83年発売の<マネー・アンド・シガレッツ>と、85年発売の<ビハインド・ザ・サン>の間の空白を埋めるのが、この84年発売のロジャー・ウォーターズのソロアルバム<ヒッチハイクの賛否両論>だ。 <マネー・アンド・シガレッツ>がギターのトーンにこそメリハリと力 ...
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Nobody Knows You When You're Down And Out [Unplugged] ( だれも知らない ) / Eric Clapton
大ヒットアルバム<アンプラグド>の中で、オリジナルのアレンジをガラリと変えて演奏された曲として『レイラ』と双璧をなす作品。 デレク・アンド・ドミノスのまったりとしたエレクトリックなアレンジを180度転換して、リズミカルな歌ものとして新たに解釈し直したバー ...
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Old Love [Live 1991] ( オールド・ラブ ) / Eric Clapton
<ジャーニーマン>で初登場したときにはアルバム後半にありがちな地味な長尺のスローナンバーだったのが、この<24nights>の名演によって、90年代のライヴにおいてギターソロのクライマックスを演出する定番となってしまった。 これにより本来その役割を担うはずだった『 ...
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Bad Love ( バッド・ラブ ) / Eric Clapton
1989年の日本の音楽シーンといえば、MTVが主役となっての洋楽ブームも下火となり、同時にアイドル&ニューミュージックのツートップ体制にも疲弊が顕著となって、Jポップと呼ばれる、やがて洋楽を押しのけて90年代のヒットチャートを席巻する新勢力がチャートに顔を出 ...
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Behind The Mask ( ビハインド・ザ・マスク ) / Eric Clapton
「初期YMO曲すべてを作詞」のキャッチフレーズで知られるクリス・モスデルと、坂本龍一、そしてマイケル・ジャクソン。この3人のクレジットから、エリック・クラプトンを連想した人が、いったい何人いただろうか。アルバム<オーガスト>が発売されるまでは。 まあ、クラプ ...
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Forever Man ( フォーエヴァー・マン ) / Eric Clapton
このギター・ソロ、何かに似てるなあ、と思って考えてみるんだけどなかなか思いつかない。で、無理やりこじつけたのが、柳ジョージとレイニーウッドの『雨に泣いてる』。ノリやタメが同じだよね。でももちろん、クラプトンがマネしたワケじゃない。 『フォーエヴァー・マン ...
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I've Got A Rock 'n' Roll Heart ( ロックン・ロール・ハート ) / Eric Clapton
70年前後をずいぶんと彷徨ってしまったようなので、今回はむりやり80年代あたりにワープしてみよう。 って"ワープ"というのを何気なく使っているけれどこれって『宇宙戦艦ヤマト』を知らない若い人にも通じる言葉なんだろうか。オヤジ語だったらやだなあ、「ええっ、キ ...
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Slunky ( スランキー ) / Eric Clapton
ロックを聞き始めの頃、ホーンが入っている曲にはなんだか抵抗があって、イマイチ好きになれなかった。 なんでだったのかと四半世紀も前の自分を振り返ってみるに、概ね次のような理由によるものだったように思う。 まず、ぼくがロックを好きになった原因のひとつとして、 ...
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