「裏方には興味がなかった」という、いかにもな演出のクラプトンのセリフに続いて、核実験の衝撃映像と共に『英雄ユリシーズ』がガンガン鳴りだすのが、映画『トム・ダウド/いとしのレイラをミックスした男』のオープニングだ。 いつもは訳詞を読んでもちっとも意味の分か ...
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Why Does Love Got To Be So Sad? ( 恋は悲しきもの ) / Derek & The Dominos
以前ライヴ・バージョンについて記事を書いたが、今回はスタジオ・バージョンのこと。 となるとやはり焦点はギター・ソロのオーバーダブについてだろう。曲がはじまってすぐ左から聞こえてきて、間奏のソロで飛ばしまくる元気のいいファースト・リードはエリックか、デュア ...
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Pressed Rat And Warthog ( ねずみといのしし ) / Cream
ぼくが中学生だった70年代半ば頃、いわゆるオーディオ・ブームというのがあった。戦後の高度成長政策もほぼ達成され、一家に一台、あるいは進学した息子の個室にもう一台、オーディオ・セットを購入できるほど日本全体が豊かになったというわけだ。 当時流行ったのは、標 ...
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Pearly Queen ( パーリィ・クイーン ) / Eric Clapton
マーケティングでよく引き合いに出される消費者行動論にマズローの欲求モデルというポピュラーな理屈があって、それはおおよそ「人間の欲求は5段階のピラミッド型の階層構造になっていて、各人はひとつの欲求が満たされると一段階上の欲求へ向かう」といったものだ。 マズ ...
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Knockin' On Heaven's Door [Live 1979] ( 天国への扉 ) / Eric Clapton
1年以上前になるが、このブログの最初のエントリーで、「ビートルズの『Let It Be』のインパクトが強烈なせいか、Let Itが頭につく曲は名曲に違いない、と曲を聴く前から勝手に期待してしまう悪い癖がある」と書いたが、今回も進歩なくおんなじようなつかみ。 レッド・ツェ ...
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Tell The Truth [Live 1970] ( テル・ザ・トゥルース ) / Derek & The Dominos
「デレク&ドミノスを買うと、『テル・ザ・トゥルース』がもれなくついてくる!」というのは、ギャグではなくて本当の話。スタジオ、ライヴ、それらの各種リミックス、そしてボックスと、公式発売されたデレクのアルバムには、マジで全部に『テル・ザ・トゥルース』が収録さ ...
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Smile ( スマイル ) / Eric Clapton
ぼくの場合、ポータビリティを最優先に考えた結果、iPod shuffleを選んだ。その選択は今でも正しかったと思う。しかしながら容量が少ないのはともかく、液晶画面がないのはやはりイタかった。 ダウンロードが50曲を超えると、聴きたい曲を探し出すのに一苦労する。電車の ...
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As You Said ( おまえの言うように ) / Cream
またクリームである。なんでかというと、クリーム(リユニオン除く)全曲をぶち込んで以来、iPodの中身を入れ替えていないからだ。 なんでかというと、とにかく面倒なんである。PCにつないで、自動起動するiTunesから聴きたい曲を選んでドラッグするだけ。たったこれだけな ...
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Hey Now Princess ( ヘイ・ナウ・プリンセス ) / Cream
クリームのセカンドアルバム録音時のアウトテイク。ボックスと<カラフル・クリーム>のデラックス・エディションに収録されている。 <カラフル・クリーム>の最終テイクが結果的には美しいアート・ロックな仕上がりになっていて、その完成された様式美が逆にこの“名盤” ...
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Change The World ( チェンジ・ザ・ワールド ) / Babyface
昨今では、ライターが独自に取材したネタによるいわゆる一次情報を扱ったブログが大人気となり、料亭のふすまの向こうで真相をごまかそうと密談しているひとたちも戦々恐々の世の中になって、それはそれで結構なことだ。 一昔前なら、大新聞とキー局のテレビしか見ない大多 ...
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Thorn Tree In The Garden ( 庭の木 ) / Derek & The Dominos
今から25年以上も昔になるが、渋谷のタワーレコードに初めていったときに感動したことがある。 輸入盤自体は珍しいものではなかったし、大手レコードチェーンでもちゃっかりブートレッグを売っていたりした時代だったのだが、では何に感動したかというと、アーティストを ...
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White Room ( ホワイト・ルーム ) / Cream
クリームのナンバーの中で、おそらく最もキャッチーな曲。ドラマティックなコーラスから始まり、覚えやすい歌メロ、ファルセットのサビ、そして3コーラス目から突き刺さるワウワウによるオブリガードと、ラストのワイルドなギターソロまで小気味よく展開する気持ちよさは、 ...
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So Far ( ソー・ファー ) / Doris Troy
ぼくが中学生だった70年代後半というのは、才能もルックスもオーケー、という女性ミュージシャンはまだまだ少なくて、友達がオリビア・ニュートンジョンが好きというなら、こっちはリンダ・ロンシュタットでいくぞ、みたいな選択肢だったわけだ。 そういうわけで<ミス・ ...
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Chasin Rainbows ( チェイシン・レインボウズ ) / Marc Benno
知る人ぞ知るマーク・ベノが79年に出したアルバムの中の曲。 このアルバムは全曲でクラプトンバンド(ドラムは<フロム・ザ・クレイドル>などでお馴染みジム・ケルトナー)とアルバート・リーがバックを務めているという超豪華版。 とにかくユルくてユルくて最高なので ...
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I'm So Glad [Live] ( アイム・ソー・グラッド ) / Cream
クリームには、これさえ買えば<グッバイ・クリーム>のライヴ『政治家』以外のすべてのオフィシャル録音が揃う、という大変便利でおトクな4枚組ボックス<ゾーズ・ワー・ザ・デイズ>がある(厳密には最近公式発売されたBBCセッションも買い足す必要があるが)。 塩ビ盤を ...
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