第1回目は、相当数のファンがいると想像され、最近発売された<461 Ocean Boulevard [Deluxe Edition]>ではライブバージョンが公式リリースされた『Let It Grow』で。
ビートルズの『Let It Be』のインパクトが強烈なせいか、Let Itが頭につく曲は名曲に違いない、と曲を聴く前から勝手に期待してしまう悪い癖があるんだが、あながち間違ってない、と思わせるのがこの曲。あとはストーンズの『Let It Bleed』とあわせて、3大レットイットもの、と呼ばせてもらおう。
ともあれこの1曲が<461 Ocean Boulevard>のポピュラリティを高め、味わい深いものにしているキーチューンであることは確か。ぶっちゃけていうと、泣けるってこと。歌詞の冒頭に〜Crossroadって出てきて、自分のヒット曲をパロってるあたりは20代にして恐ろしい老成ぶり。
あと、今回の[Deluxe Edition]に入っているライブバージョンのギターソロはジョージテリーだよね。控えめだけどクリスマスツリーの電球みたいにキラキラしてて、いい感じだ。このテリーのフレーズを聴くと、<There's One In Every Crowd>の『Opposites』の後半の盛り上がりにバックで聞こえるエレキのソロはテリーだったんだなっていうのが今更わかったことが収穫か。

■収録アルバム:< 461 Ocean Boulevard ( 461オーシャン・ブールヴァード )>