今回はいきなり曲の話から入るが、ピックアップした理由はこのアルバムのなかで一番“弾いてる”感じがするから。アルバムの顔役である『Cocaine』は、いまひとつピンボケだし、『The Core』も頑張ってるけどメル・コリンズにメインを譲って一歩引いてる感じがする。
ところがこの『Next Time You See Her』は実にいきいきとギターが歌っているのである。特に2コーラス後のソロは素晴らしく、メジャースケールでメロディックにフレージングしながらも、最後にブルーススケールをからめて締めてるあたりが懐かしくもウレシイ。曲も自分で書いたみたいだし、本人も結構好きな曲なのかもしれない。
このアルバムはもうすでに持っている人も多いことだろう。この機会に聴き直してみてはいかがだろうか。
なんかいつもギターのことばっかり書いてるようだけど、それ以外興味がないかというとそんなことはなくて、このアルバムだと『May You Never』のようにギターソロが全くない曲も大好きです。

■収録アルバム:< Slowhand ( スローハンド )>