今日から新シリーズ、皆さんの大好きなデレク・アンド・ドミノス編スタート。
このアルバムを最初に聴いた頃は、レインボーの『バビロンの城門』やゼッペリン(むかし音楽誌で誰かが、“ツェッペリン”の発音は間違いである、といったのを信じてきたが定着しないようだ。でもググッてみると数千人がまだゼッペリンで頑張ってるね)の劇的展開シリーズにいっちゃってたので、13曲目の『いとしのレイラ』にたどり着くまでに何度かスピーカーの前で寝てしまったのだが、なにかのきっかけで個人的にブレイクした。
ベル・ボトム・ブルース。イントロでもうノックアウト。中間のソロも素晴らしく、ジャケ裏のメイプルのネックが手垢で黒ずんだストラトでこの曲を弾く格好良さがわかったこと自体もうれしかったりした。これほどストラトが似合う曲が他にあるだろうか。
90年代以降、いくつかのライブ・バージョンが日の目を見ることになる。それらについては賛否両論あるだろうが、この曲に限っては別バージョンが聴けるだけでウレシイ、としたい。ただしラストのサビのリフレインは1回多いかな、と時折思うのだが。
なお、デレク・アンド・ドミノス結成20周年記念のリミックス盤の方は、ギターがはっきり分離してフレーズもしっかり聞き取れるのだが、その分ギターの音がとがりすぎて、ボーカルが後退したような印象で聴きづらい。あくまでマニア向けととらえるべきだろう。

■収録アルバム:< Layla & Other Assorted Love Songs ( いとしのレイラ )>