ふたたび過去に戻って、来月の再結成(ロイヤル・アルバート・ホールで公演予定)が間近に迫るクリーム編スタート。
今でこそドラム・ソロを少しは余裕を持って楽しめるようになったが、一応ギタリストだった自分としてはオーディオの前に正座してドラムソロに全編つきあうのはかなりしんどかった。尊敬するアーティストのプレイだから良さがわかるようにならなくちゃ、と頑張って見るものの、大抵は「ふと気づいたら曲が終わってた」か、「気づいたら寝てた」のどっちかだった。
それでも曲を飛ばさないのには訳があって、ドラムソロの曲は、なぜかイントロとエンディング(全員でプレイするところ)が異常にカッコイイ。ゼップの『モビー・ディック』にしても他の歌ものより全然良かったりする。理屈抜きでノリがいいのである。
ということで『Toad』(一応今回はスタジオ盤の話)を今も一生懸命聴いているのだが、なんで『Toad』が『いやな奴』なのかと10年に一度くらい思って辞書を引いて、なるほどと思ってまた忘れてしまうので今回も引いてみたら、「【動】ヒキガエル; いやなやつ.」(三省堂「EXCEED 英和辞典」)とある。たしかに『いやな奴』もそのまんまだけど、もしかしてジンジャーとしては『猫とリス』みたいに単純に『ヒキガエル』のつもりだったんじゃないかなあ。

■収録アルバム:< Fresh Cream ( フレッシュ・クリーム ) >