But say, "Hot Dog!"と終わるサビの末尾が妙に頭に残る『Crosscut Saw』。
しかしながらこの曲を聴いた後はLed Zeppelinの陽気なハード・カントリー『Hot Dog』が頭のなかをぐるぐる回り続けるから始末が悪い。
"Hot Dog!"のようなスラングは日本にはないアメリカの感性が伝わってきて、何かグッとくるものがある。もしもアメリカに生まれていたら・・・みたいなアナザー・チケット的憧れがあるのかもしれない。
収録アルバムは<Money And Cigarettes>。ワーナー移籍第1弾である。
あの、パープルとゼップとクイーンの版権を抱える(当時)ワーナーに移ったのだ。再スタートのメタファーなのか、ジャケ写真もよれよれのベストをやめてスーツ・スタイルだ。転職したのでとりあえずスーツで出勤しました・・・(笑)。そのせいか、サウンドもブルースブレーカーズ時代を思わせるカチカチな堅い音になっている感じがする。
この『Crosscut Saw』のソロは、トラッドなブルース・ファンによるとアルバート・キング風ということらしいが、そのあたりを知らない自分にとっては、『Strange Brew』と似てるなあ、という印象だ。もともと『Strange Brew』のソロがアルバート・キングのパロディらしいが・・・。
というわけで、コチコチしたサウンドの中で、ギターも声もツヤツヤして手慣れた感じのするこのトラックが何かと目立つ移籍第1弾でした。

■収録アルバム< Money And Cigarettes ( マネー・アンド・シガレッツ ) >