いまでこそDVDも含めて腐るほど音源があふれている『Layla』のライヴ・バージョンだが、かつてそれはブートレッグでしか聴くことのできない禁断の果実だった。
レイラを聴くのを楽しみに初めて出かけた81年の武道館公演で結局演奏してもらえずひどくがっかりしたことを思い出す。
なにしろ公式音源としてリリースされたのが、なんと92年のアンプラグド・バージョンがはじめてというのには今振り返ってみても驚きだ。
そして、エレクトリックのロックバンド・スタイルで演奏したピアノ・エンディング付きのレイラというのは、この95年発売のコンプリート・レインボウ・コンサートが最初だ。
フィル・コリンズと組んだ85年あたりからはステージでよくフルバージョンでレイラを演奏するようになり、映像も出回るようになったが、思わせぶりなフリースタイルの独奏からはじまるゴージャスなコンテンポラリー路線になってしまっているので、結局はこのレインボウ・コンサート・バージョンが伝統的ロックバンド・スタイルのワン・アンド・オンリーになってしまった(70年代中期のジョージ・テリー時代の音源が2バージョンほどリリースされているが、それらはピアノ・エンディングがない)。
しかしながらこの演奏でのギター・プレイの主役はロン・ウッドである。
3コーラス後のソロにこそロン・ウッドの個性が強くでているものの、時にクラプトンっぽく、またピアノ・エンディングではデュアン・オールマンっぽいスライドギターでスタジオ盤に近い雰囲気をうまく演出してくれているのがデレク・ファンにはウレシイところ。
クラプトンは例のリフとピアノ・エンディングでのメイン・パートを弾いているのだが、復帰コンサートのオープニングというシチュエーションを思えば、当然の及第点だろう。
※国内盤は品切れですが輸入盤は出回っているので、赤黄や黒ピンクの看板のお店でどうぞ。
■収録アルバム< Rainbow Concert ( レインボウ・コンサート )>
レイラを聴くのを楽しみに初めて出かけた81年の武道館公演で結局演奏してもらえずひどくがっかりしたことを思い出す。
なにしろ公式音源としてリリースされたのが、なんと92年のアンプラグド・バージョンがはじめてというのには今振り返ってみても驚きだ。
そして、エレクトリックのロックバンド・スタイルで演奏したピアノ・エンディング付きのレイラというのは、この95年発売のコンプリート・レインボウ・コンサートが最初だ。
フィル・コリンズと組んだ85年あたりからはステージでよくフルバージョンでレイラを演奏するようになり、映像も出回るようになったが、思わせぶりなフリースタイルの独奏からはじまるゴージャスなコンテンポラリー路線になってしまっているので、結局はこのレインボウ・コンサート・バージョンが伝統的ロックバンド・スタイルのワン・アンド・オンリーになってしまった(70年代中期のジョージ・テリー時代の音源が2バージョンほどリリースされているが、それらはピアノ・エンディングがない)。
しかしながらこの演奏でのギター・プレイの主役はロン・ウッドである。
3コーラス後のソロにこそロン・ウッドの個性が強くでているものの、時にクラプトンっぽく、またピアノ・エンディングではデュアン・オールマンっぽいスライドギターでスタジオ盤に近い雰囲気をうまく演出してくれているのがデレク・ファンにはウレシイところ。
クラプトンは例のリフとピアノ・エンディングでのメイン・パートを弾いているのだが、復帰コンサートのオープニングというシチュエーションを思えば、当然の及第点だろう。
※国内盤は品切れですが輸入盤は出回っているので、赤黄や黒ピンクの看板のお店でどうぞ。
■収録アルバム< Rainbow Concert ( レインボウ・コンサート )>
コメント
コメント一覧 (2)
カキに食あたりしたのが原因だったようで、加藤さん、さぞ残念だったとは思いますが、ある意味貴重な体験ですよね。
次いで『レインボウ・コンサート』のリマスターCDなんですが、このアルバム自体、2回のショーの音源をかなり切った貼ったの編集がなされているんですよね。
特にこの『レイラ』はあの「レイラァ〜」のコーラス部分が全く別人の複数の声に差し替えられて、かなり違うイメージのものとなっています。
ライブ盤ではよくあることとは言え、錚々たるメンバーが必死にクラプトンをサポートしていたのに非常に残念な醜い編集です。
なるほど、そうでしたか。
ブートは事実の記録で、オフィシャルはエンタテインメント・コンテンツですから、その違いを検証すれば、良きにつけ悪しきにつけ時代が要請しているエンタメのフレームがわかるので、そんな比較も味わい深いですね。
これからもよろしく。