昨年発売された<461 Ocean Boulevard [Deluxe Edition]>のオマケCDには、オリジナルの461オーシャンが発表された74年の暮れに行われたライヴからの『Layla』が収録されている。
クラプトンとジョージ・テリーのツイン・ギターを柱とした演奏で、イントロ、3コーラス、リフをバックのソロ、という構成になっていて、ピアノ・エンディングはない(実際のステージでは演奏されたときもあったのかも知れないが)。
ここでのクラプトンは低音リフとコード・カッティングが中心で、歌のバックのオブリガードと高音リフはジョージ・テリーが弾いている。
3コーラス歌った後からクラプトンが高音リフに切り替えて入ってきてソロをはじめると逆にジョージが低音リフに代わり、最後はジョージがデュアン風の高音ソロでクラプトンに重なってきて終わり、というもの。
リマスター時代になってから、ロックのスーパースターのレア音源がこれでもかというほど発売されるようになって、中途半端だったり未完成だったりの演奏にはだいぶ慣れてしまったが、厳しい見方をすればこの『Layla』なんかはやっぱり相当に雑で、なかなかオフィシャル発売されなかったのもわかる気がする。
ずっと昔のロックギター教則本に、「レイラがそれなりに弾ける人は、きっと他の曲もそこそこ弾ける人。ただしこの曲だけ特別に上手いという人は別・・・」という笑えるコメントがあったが、この曲をきっちりステージでやるのはプロであってもなかなかに大変なのだろう。
あと、レイラだけ特別に上手い人、というのもリアルに実在してそうだし、そのためだけにヴィンテージのストラトを集めてる人なんかもいるんじゃないかな、きっと。

■収録アルバム:< 461 Ocean Boulevard [Deluxe Edition] (461オーシャン・プールヴァード+16<デラックス・エディション>)>