75年夏に演奏された『Layla』は、聞き流していると前回ご紹介した74年版と同じように聞こえてしまうが、クラプトンとジョージ・テリーの関係についてちょっとした変化を聞き取ることができる。
74年版は、曲の中での二人の関係がどちらかというと対等に近く、お互いに譲り合いながらパートを分け合っているような印象を受ける。
ところが75年版になると、二人の関係にはっきりと序列が付いている。ジョージ・テリーのファンの方には失礼だが、まずはカプセル怪獣ウィンダムに戦わせておいて、ここぞというところで親方“ウルトラセブン”クラプトンが、どれやっ、と現れる感じだ。
チャラいリフや歌バックはテリーに任せておいて、骨太なインプロヴィゼーションをバシッと決めました。
と、いいたいところだが、この時期のクラプトンは、どうやらワンコード系バックのアドリブはスランプのようで、最初の勢いがすぐになくなってしまう。途中からなんだかネタに困ってダラダラ時間つぶししているようなフレーズになってしまっていて、聴いている方が「そろそろ終わってもいいんじゃない?」などと気を使ってしまいそうだ。
いずれにしても、あの♪チャラリラリラリ〜のリフはデュアン・オールマンが作ったそうなので、彼が亡くなってまだ日が浅いこの時期に、自分の曲でござい、みたいな感じでレイラを演るのは、たぶんイヤだったのだろうし、そんなことも微妙に影響しているのかも知れない。
■収録アルバム< Crossroads 2 ( アンソロジー2 ライヴ・イン・セヴンティーズ )>
74年版は、曲の中での二人の関係がどちらかというと対等に近く、お互いに譲り合いながらパートを分け合っているような印象を受ける。
ところが75年版になると、二人の関係にはっきりと序列が付いている。ジョージ・テリーのファンの方には失礼だが、まずはカプセル怪獣ウィンダムに戦わせておいて、ここぞというところで親方“ウルトラセブン”クラプトンが、どれやっ、と現れる感じだ。
チャラいリフや歌バックはテリーに任せておいて、骨太なインプロヴィゼーションをバシッと決めました。
と、いいたいところだが、この時期のクラプトンは、どうやらワンコード系バックのアドリブはスランプのようで、最初の勢いがすぐになくなってしまう。途中からなんだかネタに困ってダラダラ時間つぶししているようなフレーズになってしまっていて、聴いている方が「そろそろ終わってもいいんじゃない?」などと気を使ってしまいそうだ。
いずれにしても、あの♪チャラリラリラリ〜のリフはデュアン・オールマンが作ったそうなので、彼が亡くなってまだ日が浅いこの時期に、自分の曲でござい、みたいな感じでレイラを演るのは、たぶんイヤだったのだろうし、そんなことも微妙に影響しているのかも知れない。
■収録アルバム< Crossroads 2 ( アンソロジー2 ライヴ・イン・セヴンティーズ )>
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