今日から新シリーズ【激闘! iPod shuffle】His Band編スタート。
いま、手元にあるiPod shuffleには、74年の<461 Ocean Boulevard>から78年の<Backless>まで、クラプトンの70年代の中核をなす通称“His Band” (461のメンバー+マーシィ・レヴィ)とともに演奏したスタジオ録音のアルバム、シングル、および公式発表されたアウトテイクスが全曲収められている。
そこで、iPod shuffleの電源をシャッフル・モードで入れて、一発目にかかった曲を問答無用でレビューする、という企画だ。かかった曲が既にレビュー済である場合、1曲ずつスキップしていくことにしよう。
アホらしいといえばアホらしいが、最近選曲があまりにも意図的になりすぎてレビューがギスギスしてきたような気がするので、こういう企画を考えた。選曲の悩みがないうえに、新鮮さもあって、意外に楽しいかも知れない。
というわけでの一発目は、『All Our Past Times』でした。
バラード嫌いの人にはバカにされそうだが、渋くてけっこう盛り上がる曲。夜更けに酒なんか飲みながら聴いていると、聞き取りやすい英語でできているせいもあってか、知らず知らずのうちに一緒に口ずさんでしまうこともしばしばだ。歌詞の意味はほんとのところよくわからんが、やっぱりロックってリベラルだよなあ、と元気が出てくる。ザ・バンドはディランの仲間だから当然か。
ギターソロは、ロン・ウッド(たぶん)が前半を高らかに歌い上げ、途中からクラプトンの抑制のきいた渋いフレーズが引き継ぐ。ソロの後、終盤に向けて曲を徐々に盛り上げていく美しいオブリガードはジョージ・テリーだろう。

■収録アルバム:< No Reason To Cry ( ノー・リーズン・トゥ・クライ )>