いかにもアルバムのオープニングらしい、コンパクトで明るい曲。エリックとボビーのツイン・ボーカルだが、他の曲ほど賑やかすぎもせず、ちょうどいい具合に渋くまとまっている。
中間部のソロがまた気持ちよすぎるくらいに歌っていて、ギターが歌うってこういうことさ、みたいなお手本といえるのではないだろうか。
このソロは3度のハモリになっているが、クレジットにデュアン・オールマンがいないので、おそらくエリックのオーバーダブだろう。
エンディングのソロもまた凄い。激しいチョーキング・ビブラートをかましたあとで、レベルを落としてマッタリとしたフレーズに引き継がれ、イントロをなぞったかたちでキッチリ終わるのは聴いていて快感、買ってよかった〜、という喜びがわき上がるシーンだ。
ちなみに、この曲はスコセッシとデ・ニーロの初のコンビ作品である『ミーン・ストリート』の中で一瞬流れる。予算の関係もあるのだろうが、バリバリのテーマ曲が全編をつらぬく映画より、いくつもの既存曲を上手に活用した映画の方が個人的には印象に残る。

■収録アルバム< Layla & Other Assorted Love Songs ( いとしのレイラ )>