ビートルズの『アイ・ウィル』を思い出させるクラプトン自作の歌もの。
ひっそりと控えめだが、しっかりとした存在感があり、いちどその存在に気づいた後はけして忘れることなく記憶の中に生き続けるタイプの曲だ。
『アイ・ウィル』の方は<ホワイトアルバム>のB面(レコードの)に入っていた曲で、最初はアコギが美しい『ブラック・バード』など華やかな曲に気をとられがちだが、何回か聴いたあたりでその良さに気づくような感じのポールの小品。
すぐあとにジョンの『ジュリア』が負けるもんか、とばかりに続くが、中間部の無理やりの転調には思わず頬がゆるむ。
こちらの『Believe In Life』もヘビィ目なJJケイルと渾身のギターフレーズが聴けるレイ・チャールズものの間に収まっていて一瞬見逃してしまいそうだ。
どことなくスローハンド>に収録のジョン・マーティンのカバー『May You Never』に似ていて、好きなタイプを自分なりに消化した成果、ということだろう。
日本ではさすがレコード会社の“目利き”が見つけだしてセカンド・シングルにしていたようだが、今更日本の音楽マーケットでこうした洋楽が大ヒットすることはもうないのだから、販促はファンの口コミにゆだねて、そっとしておいてもらいたいものだ。

■収録アルバム< Reptile ( レプタイル )>