覚えやすく歌いやすい曲が多い、という意味で70年代を通して最も「お子様向け」なアルバム<スローハンド>は、それゆえ飽きられやすいアルバムの上位にランキングされがちだが、味わい深い曲もそこここに隠れている。
アナログ時代のB面2曲目に位置し、冒頭の『ザ・コア』の口直し的な役割を担っている『メイ・ユー・ネヴァー』もそんな1曲だ。
いきなりヴォーカルから始まり、リフもソロもなく歌い倒してエンディングもなくスカッと潔く終わるシンプルなアレンジ。素朴なメロディ・ラインはいかにもエリックの自作曲っぽいが、実はジョン・マーティンという人のカバー。
というわけで原曲が気になり、USのiTunes Music Storeで禁じ手のPowerSerchをかけてみた。
すると、『May You Never』が出てくる出てくる二十数曲、ジョン・マーティン本人の別テイクも結構あるのにはオドロキ!
フォークの人ということで、本人バージョンはアコギ1本で情感豊かに決めていてサスガだが、他の面々のカバーがおもしろい。
ジャズ風のインストゥルメンタルあり、男女のデュエットあり、しっかりしたイントロあり、と購入をケチっての30秒間試聴とはいえ、バラエティに富んだ『メイ・ユー・ネヴァー』ワールドを楽しむことができた。
このようにiTunesには、瞬時にして世界中のカバーや別テイクをリストアップし、しかもそのまま試聴できるという革命的な機能を持ち合わせているわけだが、上に書いたようにやはりこれは禁じ手な気がする。
たとえば街角で好きな曲のカバーに偶然出会って感動し、そのアーティストを一生懸命探す、といった苦労があってこそ、ようやく手に入れてフルコーラスを聴いたときの喜びも大きいのではないか。
一見ムダなようだが、そうした作業を経ることで、曲やアーティストへの思い入れが深まり、それゆえじっくりと音楽に向き合うことができるのではないか、などと思ってみたりするのである。
■収録アルバム<スローハンド>
アナログ時代のB面2曲目に位置し、冒頭の『ザ・コア』の口直し的な役割を担っている『メイ・ユー・ネヴァー』もそんな1曲だ。
いきなりヴォーカルから始まり、リフもソロもなく歌い倒してエンディングもなくスカッと潔く終わるシンプルなアレンジ。素朴なメロディ・ラインはいかにもエリックの自作曲っぽいが、実はジョン・マーティンという人のカバー。
というわけで原曲が気になり、USのiTunes Music Storeで禁じ手のPowerSerchをかけてみた。
すると、『May You Never』が出てくる出てくる二十数曲、ジョン・マーティン本人の別テイクも結構あるのにはオドロキ!
フォークの人ということで、本人バージョンはアコギ1本で情感豊かに決めていてサスガだが、他の面々のカバーがおもしろい。
ジャズ風のインストゥルメンタルあり、男女のデュエットあり、しっかりしたイントロあり、と購入をケチっての30秒間試聴とはいえ、バラエティに富んだ『メイ・ユー・ネヴァー』ワールドを楽しむことができた。
このようにiTunesには、瞬時にして世界中のカバーや別テイクをリストアップし、しかもそのまま試聴できるという革命的な機能を持ち合わせているわけだが、上に書いたようにやはりこれは禁じ手な気がする。
たとえば街角で好きな曲のカバーに偶然出会って感動し、そのアーティストを一生懸命探す、といった苦労があってこそ、ようやく手に入れてフルコーラスを聴いたときの喜びも大きいのではないか。
一見ムダなようだが、そうした作業を経ることで、曲やアーティストへの思い入れが深まり、それゆえじっくりと音楽に向き合うことができるのではないか、などと思ってみたりするのである。
■収録アルバム<スローハンド>
コメント
コメント一覧 (4)
ですね。 とても自然に歌っています。
>苦労があってこそ…
最近、本当に苦労しなくなりました。
ちょこっと検索すれば、さくっと出てくる … みたいな感じで...。便利さ故に安易な方向に進みがちですが、これも時代なのかな〜と。
そういえばiTMSは、iTSになったんでしたね。忘れてました。
David Knopflerはそういう人でしたか!
Dire Straitsは詳しくないので気づきませんでした・・・。
確かにiTSのおかげで、一生出会わなかったかもしれない曲をたくさん知ることができるようになった点はすばらしいことですが、やっぱ時代ですかね・・・。