このほどついに、「最後のリマスター」とでも形容すべきレッド・ツェッペリンのオフィシャルライブ(サウンドトラック)<永遠の詩>のリマスター&完全版がでることになった。
1990年頃ににジミー・ペイジ自身が手がけたリマスターシリーズが発売されてから、いつでるかいつでるかと待ちわびていたが、もうかれこれ17年!・・・さすがにもう気持ちが離れて、どうでもよくなっちゃたよ、ホント。
というわけで、ブートを聴きすぎて特に未発表曲に興味もなく、どちらかというと1曲目『ロックン・ロール』のエンディング直前に、あからさまに音質が変わる部分がどう処理されているかが一番気になる。
サウンドトラックなんだから、編集・ダビングありありだよーん、と開き直っていたペイジ先生だが、今回はどうなっているのだろう?
というわけで、編集・ダビング一切ナシ、といえば<24ナイツ>だが、『ウォッチ・ユアセルフ』は地味ながら味わい深く末永く楽しめる曲。
最初ロバート・クレイの透明でコッチリしたお行儀のよいソロのあと、作者バディ・ガイがナイフでギトギトに切り刻むようなワイルドなフレーズを披露、その後エリックがようやく登場してサスティーンの効いた脳髄しびれソロを展開するという退屈しない期待高まる構成になっていて、単調になりがちなブルースナンバーをドラマチックな佳曲へとメタモルフォーゼさせている。
そんな感じで<24ナイツ>を久々に引っ張り出してきつつ、来月のツェッペリン再結成のドラマーはジョン・ボーナムの息子ジェイソンが担当とのことで、その人選なら唯一許せるかなあ、などとしつこく考えたりしてみたりするのである。

■収録アルバム<24ナイツ>