ぼくのようなCDコレクターを音源主義というそうで、どういうことかというと曲単位で別テイクや別ミックスも含め、音源をすべて揃えるという方式だ。
つまり、例えば新しい編集盤が発売されたとして、そのうちの11曲はすでに所有している音源であっても、1曲もってないもの(Previously Unleriesd)があれば買わなきゃいけない、ということ。
逆に、昨年暮れの<ライフタイム・ベスト>のようにすべてが既発音源である場合は、買う必要がない、とういことになる。
そんなわけで本人名義の公式発表ものは、ほぼ揃えてしまっているわけだが、一部日本未発売のシングルB面というかc/wなどに結構漏れがある。
先日レコファンでUK版マキシシングルの<サーカス>を見つけて収録曲を見ると、2曲目が『ワンダフル・トゥナイト』、3曲目が『ティアーズ・イン・ヘブン』、ラストが『エッジ・オブ・ダークネス』となっていた。
3曲目は<ラッシュ>、4曲目は<24ナイツ>からと珍しくも何ともないが、2曲目の『ワンダフル〜』が<バルセロナ・ゴールド>からのテイクと記載してある。
わざわざそのように書いてあるので、<バルセロナ〜>のみに収録の知らないテイクかもしれないとおもって早速購入してみたのだが、聴いてみると結果は最悪。
<24ナイツ>のテイクの、イントロとエンディング(ケイティ・キスーンのスキャット以降)を無惨に切り落としただけのお粗末テイク。
このバージョンの良さはケイティのスキャットとそれに続く見事なキメのギターソロだと思うので、単なる欲求不満だけが残ってしまった。
フェードアウトの既発バージョンのフル・バージョンが発表されたら買ってもいいが、既発のバージョンをフェードイン・フェードアウトしたものまでは、ちょっと勘弁して欲しい。
ちなみに、<バルセロナ・ゴールド>というのはバルセロナ・オリンピックの企画CDで、目玉はフレディ・マーキュリー&モンセラート・カバリエのデュエット曲だったようだ。

■収録アルバム<24ナイツ>