まあまあ歌メロもいいし、エリックのドブロもいい味だしてる。
っていってもなあ、いいのかなあ、これ。歌っているのはマーシィ・レヴィだし、ドブロは例によってルーズにコードをなめているだけで、彼でなくてもいい感じ。
歌をガンガンに唄って、ギターひきまくってるドミノスのライヴでも聴いた方がよっぽどいいのに、一生懸命この曲聴いてるのって、ほんとストイックだよね。
どちらにしろ70年代型エリックがオールド・ファンに突っ込まれそうなマイナス要素をすべてオールインワンパッケージしたのがこの『イノセント・タイムズ』。
アルバムの曲順でひとつ前の『ダブル・トラブル』で久しぶりにギター頑張ったので、この曲でちょっと中休み、ということかもしれないが、ゆるゆるのままラストまでいっちゃうからなあ。
まあこの曲をゆっくり楽しめるようになったら、あなたもギターキッズを卒業してりっぱなクラプトン・フリークですよ。
ところでこの<ノー・リーズン・トゥ・クライ>のジャケには、ひとつ大きな謎がある。
ジャケ表の、シャングリラの看板をバックに酒瓶をならべ、パナマ帽にスポーツウェア、オレンジのベストを着てひとりで写っているのはもちろんエリックだろう。
で、中ジャケの集合写真の、真ん中に白のジャケットでビリヤードのキューを持っているのが、やっぱりエリックだろう。
となると、その隣で、ジャケ表のエリックと同じ格好の「パナマ帽にスポーツウェア、オレンジのベストを着て」グラサンかけてるのは誰?
誰かがわざとエリックと同じ格好をしてふざけているのか?
としたら、この人は誰?・・・ロビー・ロバートソン?
どなたかご存じの方いますでしょうか・・・。

■収録アルバム<ノー・リーズン・トゥ・クライ>