わざわざ面倒なログインをして、ミュージシャンや曲の悪口を書く、というのはいかにも天の邪鬼な行為だが、「枯葉」の起用については、どうにもひとこといいたい、という御仁も多いのではなかろうか。
このタイトル、このジャケ、そして「枯葉」、セールスコピーは「アンプラグドの感動を再び」・・・当然のように山野楽器に平積みされたエンド展示を見ると、どうにも買う気が萎えてくるのである。これじゃもう、オイラが子どもの時のフランク・シナトラやフリオ・イグレシアスだよなあ。
横に並んだサンタナのコピーアルバムの方が、いかにも魅力的だ。なにしろ「胸いっぱいの愛を」「サンシャイン・ラブ」「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「リトル・ウィング」ですぜ、旦那。
さらに厄介なのは、ぼくが「枯葉」が大好きなことだ。ジャズのアルバムを集めていたときは、知らないミュージシャンに手をつけるときは最初の1枚は「枯葉」が収録されているものを選んだっけ。
ビル・エバンスを筆頭に、マイルス、ウィントン・ケリー、中でも圧巻なのは半分ブート的な発売しかされてないコルトレーンの「枯葉」だろう。マイ・フェイバリット・シングスやチム・チム・チェリーのようにソプラノで3分間切れ目なく吹きまくるのだから。
というわけで、ここまで引っ張っておいて、実はまだクラプトン、の「枯葉」を聴いてないのである。先にサンタナを買っちゃうかもしれないが、いずれは購入すると思うので、その時は<後編>として感想を述べてみたいと思います。

■収録アルバム:クラプトン