クラプトンがアストラゼネカを二回打ってひどい副反応に悩み、反ワクチン派になったことは、ファンにとっては非常に気になるトピックだろう。
彼は、ワクチンの安全性を誇張する「プロパガンダ」のせいだ、と主張していたということだ。
そうしてできあがったのがこの「This Has Gotta Stop」。
まあ曲はピルグリム以降おなじみのテンプレで特筆すべき点はなし。

ところでワクチンのプロパガンダだが、日本ではどうか。
当初、日本政府は、ワクチンで防げたであろう死亡数がワクチンが原因で死亡した数より圧倒的に上回っていれば多少の犠牲は致し方なし、という考えのもと、ワクチンのデメリットを隠してプロパガンダしてきたと僕は思っている。
本当のデメリットを知れば国民が怖がり、打つ人が減ってしまうことを恐れたのだろう。
ワクチンが原因で死者や重い障害がでることはわかっていた上での苦渋の決断だっただろうし、おそらく10年後ぐらいに薬害の被告人として裁判の席に立つことも覚悟したうえで「お国を守る」ことを選んだのだ。
それを礼賛するか批判するかは人それぞれであろうが、僕としては批判の方に回りたい。
この時代に嘘は通用しない。
デメリットを上手にスルーしてミスリードする記事を見ると本当に腹が立つ。
「死ぬ人が出るかもしれないが、これでより多くの人が救える可能性がある」
と最初から正直に言ってくれた方が、まだスッキリするし、これほどまでに国民の反発や分断を招くこともなかったのではないだろうか。
それで打つ人が激減してワクチン政策が頓挫したとしたら、それが日本の国民性ということで別の政策を検討していくまでだ。

まあただ、この騒動のおかげで、同調圧力に屈しない訓練ができたことは、世界全体が戦争に向かっていきそうな今現在にあって、ひとつ良かった点だと思っている。